良いカビ悪いカビ

カビは、タオルや服、ふとんやマットレスなどの布に生えたり、風呂や洗濯機、押入れ、たたみ、壁紙、革靴、ビデオテープ、コンタクトレンズなど身の回りのものやパン、みかん、米、梅干しなどの食品に生えたりしています。これらのカビは、私たちにとって、悪いカビのように思えますが、良いカビというのはあるのでしょうか?

カビとは

カビというのは、一般的な俗称で、学術的には真菌(しんきん)と呼ばれています。しかし、菌といっても細菌やウイルスとは生物学的には違うものです。カビは真核生物といって細菌より進化した生物で雌雄の区別があります。動物も真核生物の仲間です。

良いカビ悪いカビ

カビの種類

 

カビは「糸状菌」(しじょうきん)、「酵母」「キノコ」の3種類に分類することができます。
糸状菌は一般的なカビのイメージのカビで、食品などにつくカビや浴室、洗濯機、エアコン、壁、畳、布団、スーツ、皮膚、爪などいろいろな所に生息しています。
酵母というのは、イースト菌と呼ばれているもので、パンやビール、みそ、しょうゆ、日本酒などを造る時に必要なカビです。
またキノコもカビの一種です。キノコは通常は土の中で菌糸状になっているのですが、それが固まって束になり、出てきたものがキノコです。

良いカビ

カビの種類は約8万種といわれています。その中には人間にとって良い働きをするカビと悪い働きをするカビがあります。まず、良い働きをするカビですが、食品を作るときに利用するコウジカビや酵母、そして食用となるキノコがあります。そして感染症の治療に使われている抗生物質のペニシリンは青カビを使って作られています。これらは私たちにとって有益なカビと言えるでしょう。これらのカビを利用して、日本酒、米酢、みそ、みりん、甘酒、しょうゆ、かつお節、チーズ、パン、ビール、ワイン、シイタケ、ペニシリンなどが作られています。

悪いカビ

生えて欲しくないところに生えるカビはすべて悪いカビといえるでしょう。ところで食品に生えたカビは、食べても食中毒を起こすことはほとんどありません。しかし、カビが生えるということは、病原菌などの細菌も繁殖している可能性があるので、食べないほうがいいでしょう。また、日本のカビは食品のカビだけでなく、浴室やエアコンなどに生えるカビも毒性はほとんどありません。しかしアレルギー体質の人にとってはカビは大敵なので気を付けて下さい。また、カビは人間の体にも生えます。水虫がよく知られています。水虫は皮膚糸状菌(白せん菌)が皮膚の角質に繁殖したものです。このほか「インキン」「ゼニタムシ」「シラクモ」なども皮膚糸状菌が引き起こす病気です。体の抵抗力が弱まっていると、体内にカビが発生し、病気の原因となることがあります。これが日和見感染症と言われるものです。肺に感染したりします。

カビの好む環境

かびはその種類によって、好む温度や湿度が異なりますが、より多くのかびが好む温度は25度から30度で湿度は80%以上です。これは日本の梅雨(つゆ)にピッタリときます。「梅雨」(ばいう)は、昔は「黴雨」(ばいう)と書いていたそうです。黴とはカビのことです。それだけ梅雨時にはカビが生えるということでしょう。掃除などをしっかりとして、悪いカビ防止の対策を行いましょう。

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